同情するなら金を出そう。

今日も給油所には長い車列。


こっちは大して被災もしてないのに、そんなにガソリンを入れなきゃならないほど、需要が逼迫しているのかね?
首都圏に住んでいて、車がないと生活できない、と言う人はそんなにいないはずなんだけどねぇ。
しかもこの休日にガソリン入れようとしてるんだから、所謂「サンデードライバー」って人たちじゃないの?
余計車が必需品とは思えない人たちばっかりに見えるんだけど。
やっぱり強迫観念、って奴なんですかね?


と言うことで本題。


地震から1週間、未だ行方不明の人たちを捜索するのは勿論ですが、これから被災地域や被災した人たちの生活改善や、復興に向けてどうするか、と言うのをそろそろ本格的に考えていく必要があります。


ボランティアで現地救援に行きたいとか、物資を送りたいとか色々な支援策を考えている人もいるでしょうが、救援活動に知識のない人が闇雲に現場へ行ったり、物を送った所で、被災地側の本当に求めている支援活動の手助けになるか?と言えば、むしろありがた迷惑なだけで、答えはNoでしょう。
むしろそういう作業は、現場を知っている人や、救援活動や工事の専門家に任せておけば良いのです。


では、我々として何をなすべきか?
御存知の通り、震災で東北地区、とりわけ太平洋側は壊滅的な打撃を受け、復興どころか日常生活にも事欠いているような状態で、この地区の生産活動は完全に停止しています。
この影響で、被災地以外でも物資不足が発生し、上に書いた強迫観念とも相まってガソリンや乾電池、インスタント食材などが店頭から消え、電力不足で各業界の工場が生産停止に追い込まれるなど、被害は東北地方だけに留まりません。


であれば、生産活動の出来ない東北地方に代わって、被害の少なかった北海道、首都圏、中部〜西日本地域の人たちが、彼らが生産できない分に代わって生産活動を行うような体制を整えるべきだと思います。
いわば、「東北の人たちが働けない分を、自分たちが代わりに働く」というつもりで、今自分の目の前にある仕事を、精一杯片付けていく、と言うことです。


復興にはおそらく莫大な費用が掛かります。
阪神淡路大震災で、政府が拠出した補正予算は約2兆円程度のようですが、今回は被害規模が極めて広範囲及び大人数に及んでいますから、復興に必要な額はその10倍程度必要ではないかと思います。
そのツケは、増税になるのか国債発行になるのか判りませんが、いずれ国民が返さなければなりません。


そのためにも、被災地域以外や、被災程度の軽かった地域で速やかに生産活動を急ピッチで進め、得られた収益を税金として今まで以上に国に納める形で、被災地への復興費用として回せる原資をひねり出す必要があると考えています。


義援金を集めて送るのも結構なことです。
ただ、義援金が集まったところで、被災地にとっては当座の日銭程度にしかならないでしょう。
ましてや現地に行って何かやろうとして、かえって本業が疎かになって、逆に生産性が下がってしまっては話になりません。
だからこそ、無理して背伸びしようとせず、自分の目の前にある仕事に集中して、被災地の分まで一生懸命働くことが、結果的に復興の原資となり、衰えつつある経済の建て直しにつなげていけるのではないかと思うのです。


あと、現在学生/生徒の人たちは、今回の大震災で起きた事をしっかりと記憶し、目の前にある学ぶべきことをこなしていきながら、同様の災害を予防したり、被害を最小限に抑えたり、少しでも早く復興させるにはどうするか、等を考えられる知識を身に付けて、将来起こりうる災害に立ち向かえる人材になることに、全力を挙げればそれで良いと思います。


被災地の方々への同情も理解できますが、その同情を復興費用に変えることが、実は一番手っ取り早いんじゃないかと考えた次第なのであります。