液状化というもの

今日は計画停電の煽りを受けて、近所の電車は全部終日運休。
何処にも動けないので、仕事にも行けず、休まざるを得ませんでした。


我が家も壁面棚が倒れた以外は、大きな被害は無く、電気やガスは大丈夫なのですが、近くの水道管が破損したそうで、1〜2時間水が出て、数時間断水、という繰り返しで、水が出ない不便さは相当なものだと言うことを実感させられています。


仕事に行けないので近所の店へ買い物しに行くことにしたのですが、何処の店も水と乾電池が完全に払拭しているし、近所の100円ショップに行ったら開店ダッシュで電池を買い求める客が殺到し、店内には殺気立った雰囲気が立ち込める始末。
ガソリン店は長蛇の列だし、品切れで閉店している店もありますし。


水がないとか、停電するとか、ガソリンがないとか、ひとたび人が強迫観念に駆られると、殆どパニック状態になってしまうものなんですねぇ。
被災地に比べれば、一応水は出るし、停電だって一時的だし、首都圏なら車が無くても何とか生活できるんだし、遥かに恵まれた環境下なのに。


と言うことで本題。


海浜幕張近辺は、液状化が凄いですな・・・。
昔は国道14号線辺りが海岸線で、そこから先が埋立地なのですが、埋立地は地盤が弱いので、昔から地震があったら液状化で大変なことになるだろうなぁ、と思っていたのですが、見事に埋立地やかつての海岸線付近の地域が液状化していて、あちこちに水浸しになっている所や、水が引いて液状化で流出した砂の跡が残っていたり、地盤が崩れている場所もあったりして、埋立地の弱点が完全に浮き彫りになっていたのを見ると、やっぱりなぁ、と言う感じです。


実際に液状化なるものをその場で見たのは初めてなのですが、地盤そのものが流動化して崩れてしまうわけですから、復旧するにしても時間はかかるでしょうね。
その割には京葉線が一応動いているのは少々不思議だったりするのですが、相当地面から深い所にある硬い岩盤へ基礎を打ち込んでいるからなんですかね?


千葉マリンも周辺は大変なことになっているようですし、その西側にあるTDRも完全なる埋立地ですから、駐車場中心に激しく液状化して、とても営業どころじゃない状態のようです。
報じられていませんが、TDR周辺はもともと地盤が弱く、舞浜駅(勿論埋立地)が開業した直後も、開業半年そこそこで駅前ロータリーの歩道が地盤沈下でボコボコになってしまい、とてもじゃないけどまともに歩けないくらいの物凄い段差ができて、慌てて改修工事をする羽目になった、なんて事もありましたからねぇ。


液状化の影響は、地中に埋まっているものも当然被害を受けるわけで、とりわけ浦安市は未だに断水が続いているようで、ただでさえ海沿いで地盤が弱いのに、埋立地は尚更完全に駄目みたいですな・・・。


TDRは目の前だし、都心にも近いから、不動産的にはとても人気が高く、千葉県では成田市と双璧の優良財政を誇る浦安市ですが(因みに給食費滞納率も県内1位(笑))、ライフラインの弱さを見せ付ける形になってしまったのは、皮肉なものです。