公式戦ストライキ決行

古書店に行ったら、1冊105円で売っていたので思わず衝動買いしちゃいました。(^_^;)



2004年、近鉄オリックスの合併発表に端を発した球界再編問題について、経営側の動き、選手会の反発、度重なるかみ合わない交渉、1リーグ化への動き、そして選手会ストライキ決行、楽天の新規参入まで、その取材過程を時系列的に追いかけた朝日新聞社の書籍です。


これを読むと、如何に球団側、経営側が選手やファンの意向を無視し続け、球界は巨人中心に回っている、と言う旧態依然的な体質と、巨人さえあれば観客はついてくる、と、ファンをナメきった意識しか持っていなかったかがよく判ります。
私自身、朝日新聞の報道姿勢については、あまり好意的な印象を持っていませんが、今回の本はかなり労力をかけて纏めているようです。
やっぱり、マスコミは球団持つべきではないですね。


この本が発刊されたのは2004年末で、堀江社長が逮捕される前ですが、新規参入で手を挙げたライブドアに対し、後付で出てきた楽天が、本拠地を仙台だと言ってみたり、既存球団のオーナーとも仲が良い事をアピールしてみたり、ライブドア潰しの刺客として送り込まれてきたと思えてしまうんですよね。
新規参入資格申請の時も、ライブドアに対しては、同社Webサイトからアダルトコンテンツを参照できる事をやり玉に挙げた割には、同じくアクセス可能な楽天(Infoseek)には何の質問もなかったし、審査のやり方だって公正とは思えないです。


結局、自分達の既得権益を守るためには、ライブドアの存在は邪魔なだけであり、オーナー連中の言いなりになれる楽天を使って、堀江社長を除外したかっただけじゃないですかね?
だから今でも、楽天の選手は別にして、球団は全く好きになれません。


その後粉飾決算堀江社長は逮捕されましたが、かんぽの宿を二束三文でかっさらおうとした何処かの社長とか、株所有社名義を大量にごまかして上場基準を満たそうとしていた何処かの会長よりは、遙かに罪が軽いと思うんですがねぇ・・・。