座っても見えない席がある

今年のオールスターは札幌と広島新球場ですが、広島新球場では「見切れ席」と言って、グランドが見えない席があるのだそうです。
その案内がこちらのページ
通常席が売り切れたので、見えにくい席でも良ければ販売しますよ、と言うもの。


「見切れ席」とは、「スタジアム内に設置された支柱、ポール、壁等の障害物やご本人以外の観客により、グラウンドの一部が見えないもしくは見えづらい座席と主催者が判断した座席」になるのだそうで、そう言う試合が見づらい、もしくは見えない席が、相当数ある事自体、驚きです。


ネットやポールの支柱で見えづらい席が出来てしまうのは、ある程度やむを得ないと思うのですが、場所によってはマウンドやバッターボックスが壁で見えなくなっている、と言う席もあるのだそうです。


野球場で投手と打者が見えないのでは、観戦するには致命的な問題ですよ。
これじゃぁ、球場の座席として設置されている意味は全くありません。


しかも何十年も前の古い球場ではなく、今年オープンしたばかりの新球場ですよ?
設計段階で、グランドが見えないような席を作らないように、座席配置を設計してしかるべきでしょう。
そういう考慮もなく座席配置を設計したのは、設計ミスか、施工管理の杜撰さと言わざるを得ません。


でも、こういう席もオールスター人気なのか、それでも良いから中に入りたい、と言う人がかなり居たみたいで、既に売り切れちゃってますね・・・・。
マウンドとホームベースが見えない席を買った人は、どうやって試合を見るんでしょうか?


左右非対称のグランドや、今までにはない座席設定を行い、一種のエンターテイメント空間、と言うコンセプトで建設された新球場だと聞いていたのですが、中に入っても肝心の試合が見られないのでは、本末転倒ですなぁ・・・。