学校の備品売出し

秋田県能代市で、廃校になった学校の備品を一般向けに売り出す事になったのだそうです。
丁度24日が発売初日なんだとか。


どちらにしても使い道が無く、置いておくだけなら勿体ないので、それなら安くても良いから販売してしまおう、と言う事なのでしょうが、実はこの話、結構大きな問題が内在している、って事なんですよね・・・・。


余剰状態の備品を販売する事自体は、特に問題ではないですが、こういった備品を本来使うはずだった子供達が少子化の影響で激減している事と、過疎化で人口自体が減少している事が追い打ちとなって、結局「余ってしまったから仕方ないので売りに出そう」って話なんですから。


能代市に限らず、東北地方の自治体の殆どは人口減少が進んでいますし、前にも何度か書いていますが、地方の産業は軒並み地盤沈下が進み、地元を離れて首都圏などに職を求める動きが加速しています。
地元に働き手がいなければ、当然人口は減り、勿論子供も減ってしまう・・・。
現在はこの悪循環がどんどん進んでいる、と言うのが地方の実情だと感じています。


まぁ、集団就職と言う名の下、地方の若者達を都市部に引っ張ってきた時代から遡って、地方産業の活性化対策を真剣に対策してこなかった国策の失敗、と言いたくもなるのですが。
首都圏への依存型産業構造を改めない限り、東京の過密と地方都市の衰退、と言う問題は解決できないですよ。


学校の備品販売、と言うニュースを表面的に捉えるだけでなく、その後ろにある少子化と過疎問題に、世間がもっと目を向けて欲しいものです。