少子化でも入試は戦争状態

私の時代にも、「受験戦争」なるものがありましたが、少子化が進み、「大学全入時代」などと言われている現在でも、進学塾産業はまだまだ健在なんですねぇ・・・。


この記事に出てくる学校は、昔から名門と呼ばれる学校ばかりですが、少子化で全体的な競争率は下がっても、名門校への人気と、その競争の激しさは、全くと言っていい程変わってないんですね。
こういう名門校は今でも絶大な人気を誇っている反面、少子化である以上、学校に入る子供の絶対数は減っています。
と言う事は、人気のないマイナーな学校が、生徒が集まらず存亡の危機を迎えている、ってことになります。
確かに、人口密度の少ない地方や地域の学校程、統合が進んでいる現状もありますしね。


それでも敢えて、競争率の高い所謂「名門校」に入りたい人達は後を絶たないようです。
合格する事は大事だし、合格しなければその学校に通う事は出来ない訳ですが、重要なのは「入るために何をするか」よりも「入ってから何をするか」なんですけどねぇ・・・・。


いくら名門校に入った所で、最終的には社会に出たとき、今まで得た知識なりを活用して活躍出来なければ意味はありません。
学校というのは、勉強だけでなく、人間的鍛錬により、社会性を身につける事も極めて重要な存在です。
別に学校だけじゃなく、塾でも予備校でも同じですよ。


子供の頃から小手先のテクニックを鍛えているだけでは、本質を見抜く力は育たないでしょう。
将来社会人となった時、その場を取り繕う事は出来たとしても、最終的に良い結果をもたらせるような事は出来ないでしょうねぇ。


勉強を教えるのが無駄だとは思いませんし、天然資源のない国は、高度な知識を持った人的資源の育成が必要不可欠である、と言うことは疑う余地がありませんが、名門校という看板にこだわって、結局人間性の育成を後回しにするような教育は、いずれ高い代償を払わねばならないでしょう。


いい加減、皆気付かないものでしょうかねぇ。