無くなる前に

恒例の(?)鉄ネタを少々。


丁度3月末でもうすぐ春本番、というのと、下手をするともうすぐ無くなってしまうかもしれない、と言う事で、いすみ鉄道へ乗りに行ってきました。


国鉄時代は木原線、と言う名前。
建設当初は木更津から大原まで、房総半島の内陸を横断する路線として建設され、木更津の「木」と大原の「原」で「木原線」と名付けられましたが、難工事のため木更津との路線接続は断念され、名前だけが残った格好になりました。
このため、県内でも人口密度の低い地域間を運転せざるを得ない路線となり、当然収益も上がらず、赤字ローカル線として廃止対象になって、結局第3セクターいすみ鉄道として引き継がれて現在に至ります。


個人的には、近いのでいつでも行けると思っているうちに、木原線が廃止されてしまい、乗る機会を逃してしまったのは悔やまれます。
第3セクター化された事で、18切符で乗れなくなってしまったので、余計足が遠のいたと思ったら、いすみ鉄道は利用者激減し20年間赤字続きのため、廃止も本格的に検討されているとの話を聞き、もう乗るなら今しかない、と思って、急遽現地へ。


いすみ鉄道の車両。


乗ってみると、線路の間に雑草が生えているなど、やっぱり旧国鉄赤字ローカル線時代を引きずる線路状態ですが、沿線の菜の花が美しかったです。

沿線は菜の花と一緒に列車の写真を撮る人が大勢いました。
この菜の花、職員と地元の人達が少しずつ植えて、増やしていったのだとか。


終点、上総中野駅

手前がいすみ鉄道の駅名表示板、後ろが小湊鐵道のもの。
小湊鐵道は、「上総」が「かづさ」になってます。


こんな感じで行って帰ってきましたが、春先なのともうすぐ廃止の可能性があるからなのか、車内はかなり盛況でした。
車内から写真撮る人も多かったですし。


久々にローカル線の気分が味わえたし、なかなか良い小旅行でありました。