一文惜しみの百失い

28日から当面の間、高速道路料金が最大1,000円になる制度が始まります。


政府としては景気刺激策の一環なのでしょうが、果たしてどうなんでしょうね?
確かに高速料金は結構値が張りますし、遠出する時に料金が安くなるのは確かに有り難い話ではあります。


安くなれば利用者が増えるのは明白で、週末は高速道路で遠出する人も増えるのでしょうが、その場合にどうなるか、明らかに問題となる事が話題に上ってないんですよね。


「車で遠出する人が増えれば、ガソリン消費量が増える」「省エネ、CO2削減に逆行する」んですけどねぇ・・・・。


世の中は「エコブーム」状態ですが、これじゃぁ、いくらレジ袋を節減しようが、分別収集しようが、白熱電球を減らそうが、そう言うチマチマした対策をやった所で、ガソリンという大量の石油エネルギー消費が増大すれば、こんな節約なんぞ完全に吹っ飛んじゃいますよ。


ガソリンの消費量が増えれば、当然価格も上がります。
現在私の近所では、レギュラーガソリン104円位で推移してますが、少なくとも、そのうち値段は上がるはずです。
しかも、石油資源の殆どは輸入ですから、日本で支払われたガソリン代は、結局の所、その費用の大部分が産油国仕入れ値として流れる訳で、内需拡大の効果は薄いでしょう。


高速道路料金が安くなった、というのは単なる目先の事。
その表面的な部分だけに飛びついて、100円得したと思っていたら、実は200円損する羽目になる、と言う事を、もっと意識した方が良いですよ、安くなったと喜んでいる皆さん。