祝・連覇

私自身、人が書いているのと同じ事を書くのは芸がないと思いますし、現時点で極めて多数の人が触れている話題である事は火を見るより明らかなのですが、今日はWBCで日本が連覇した話題に触れないわけには行きますまい。


平日の日中で、社会人の方々は大部分仕事中だったはずですが、私の周りでも、朝からこの話題で持ちきりでした。
昼休みは皆TV中継にかじりついてましたし、普段野球に興味があるとは思えないような人も、Web速報に釘付けになってましたし、日本シリーズでも考えられないような、世間の関心の高さを実感せずにはいられませんでした。
正直、サッカーW杯日本戦の時より、ずっと盛り上がっていたような気がします。


試合の時間帯、外出中だった人にあとで聞いたら、ワンセグやラジオで実況中継に聴き入っていたり、果ては商談そっちのけで、訪ねた取引先で商談相手の人と一緒にTV中継見ていた人もいたそうで・・・・。(^_^;)
オープン戦試合中の野村監督もベンチでワンセグ中継見ていたらしいです。


個人的には、今までの戦いぶりや、少々遡って北京五輪の時を思い返してみて、正直、此処一番での集中力は韓国の方に分があると思ってまして、勝つのは難しいかな、と思っていました。
が、前回完全に抑えられた韓国の先発投手に食らいついて序盤で球数を消費させ、プレッシャーをかけ続けた事と、岩隈君が抜群の出来で攻撃を抑えている間に先手を取ったことで、主導権を握れたのが大きかったと思います。


9回裏に追いつかれた時は、サヨナラ負けが頭をよぎりましたが、10回表、二死2、3塁で、追い込まれながらファールで粘って、最後は中前に弾き返したイチロー君の決勝打は見事。
WBC期間は調子が上がらず、韓国に連敗した時は彼をチームの戦犯扱いにするような記事もありましたが、最後の最後で大きな結果を残したのは、彼が超一流の選手である事の証でしょうな。


原監督も采配非難を喰らったりもしましたが、よく耐えて来たと思います。
連覇の期待と、北京の雪辱を一身に背負っての監督就任は、相当な重責だったでしょうね。
選手や首脳陣の皆さんには、「お疲れ様でした・・・。」と言いたい所ですが、これから公式戦が始まるわけですから、休む暇もなく御苦労な事です。


4年後の3連覇に期待したい所ですが、それにしても、韓国も此処数年で物凄く力を付けてきましたね。
今日だって逆の結果になる事も充分あり得たわけで、立派なチームになったと思います。
両者が競い合い、それに台湾と中国が割って入る事で、アジア地域の野球レベルが更に上がる事を期待したいものです。