パ・リーグ唯一の永久欠番

かんぽの宿」売却問題ですが、日本郵政が見直しを表明したのだそうです。
まぁ、当然と言えば当然ですが、「見直し」と「オリックスへの売却断念」はイコールでないので、引き続き厳しい目を向けていくべきでしょう。


と言う事で本題。
日ハムが大社初代オーナーの殿堂入りを記念して、背番号「100」を永久欠番にするのだとか。
残念ながら、既に故人となってしまいましたが、頻繁に球場へ足を運び、選手にも声をかけて激励するなど、野球好きのオーナーとして有名な方で、1981年のチーム優勝後、自ら「背番号100」のユニホームを用意して、次に優勝した時はこれを着て胴上げして貰うよう、球団に頼んだのだとか。


が、親会社の食肉偽装事件で経営責任を取らざるを得なくなり、オーナー職も手放す事になってしまったのは、ご自身さぞ無念だったと思います。
退任後暫く経った2005年、ファイターズの次の優勝を見ることなく、亡くなられてしまったのは、本当に残念です。


今回の球団決定で、現在、パ・リーグ球団が正式決定した永久欠番は他に無いので、パ・リーグ唯一の永久欠番、と言う事になります。


(注)楽天の「10番」も欠番になっていますが、DH制のパ・リーグにおいて、スタメンは「10人」であり、
  こんな初歩的な誤りを是認するわけにはいきませんし、ベンチ入り選手や支配下登録選手、球団
  スタッフなど、チームに貢献している人たちが他にもたくさんいる現状を認識しているとは考えられない
  方針に賛成する事は出来ないので、個人的に「永久欠番」とは考えていません(笑)。


ファイターズは、北海道に移転するまであまりマスコミでも取り上げられず、世間の注目度も低かった地味なチーム、と言わざるを得ません。
観客動員も伸び悩んでいましたし、球団経営も決して良かったとは言えません。
それでも球団を所有し続けたのは、単なる親会社の宣伝のためではなかったと思います。
宣伝のためだけなら、只でさえ忙しい社業の合間を縫って、球場に来るわけがないですよ。
本当にチームを愛していた名オーナーだったと思います。


大社オーナーが居たからこそ、今のファイターズがあり、パ・リーグがある。
パ・リーグのファンとして、そう言う感謝の念を忘れずに、これからも観戦していきたいと思います。