大統領就任演説

米国では、オバマ大統領の就任式で非常に盛り上がっていたようです。
人工衛星からも会場がよく見えたのだそうで・・・・。


就任式は日本だと夜中になってしまうので、流石に中継は見られませんでしたが、大統領就任に当たっての就任演説は、概ね好意的に受け取られているようです。
とは言え、口で言うより実際に政策で示そうとする方が遙かに難しいわけで、これから手腕をどれだけ発揮できるのか、正念場です。


それにしても、我が国の首相の施政方針演説とはえらい違いですな・・・・(苦笑)。
今回の大統領就任演説位、もう少し気の利いた事は言えないもんですかね。


今回の就任演説は、報道サイトを中心に、あちこちで全文が掲載されています。
国会の議事録を除けば、首相の施政方針演説が、全文ネットで紹介されたという記事はあまり見ませんし、紹介されたとしても、さしたる話題にはならないでしょうが、米国大統領の演説は全文収録される程関心が高い、ってのも、不思議なものです。


就任演説を見ていて印象的だったのが、この部分。(読売新聞のサイトより)


 皮肉屋が理解できないのは、彼らがよって立つ地面が動いたということだ。長い間、我々を疲れさせてきた陳腐な政治議論はもはや通用しない。我々が今日問うべきなのは、政府の大小ではなく、政府が機能するか否かだ。家族が人並みの給与の仕事を見つけたり、負担できる(医療)保険や、立派な退職資金を手に入れることの助けに、政府がなるかどうかだ。答えがイエスの場合は、その施策を前進させる。ノーならば終わりとなる。公的資金を管理する者は適切に支出し、悪弊を改め、誰からも見えるように業務を行う。それによって初めて、国民と政府の間に不可欠な信頼を回復できる。


原文はこちら。(上記と同じページ内にあります)


 What the cynics fail to understand is that the ground has shifted beneath them - that the stale political arguments that have consumed us for so long no longer apply. The question we ask today is not whether our government is too big or too small, but whether it works - whether it helps families find jobs at a decent wage, care they can afford, a retirement that is dignified. Where the answer is yes, we intend to move forward. Where the answer is no, programs will end. And those of us who manage the public's dollars will be held to account - to spend wisely, reform bad habits, and do our business in the light of day - because only then can we restore the vital trust between a people and their government.


これって、景気問題とか、リストラとか、ワーキングプアとか、派遣切りとか、医療崩壊とか、年金問題とかを本気で解決するため、日本が肝に銘じて取り組むべき事に、ぴったり当てはまるんじゃないですかね?


国会の中で、党利党略丸出しで蹴飛ばし合いをやっている議員先生方や、既得権確保と責任逃れに終始している官僚の方々に、この言葉は何処まで響くものやら・・・・。