赤字なのは判ってますが

あと2日で、和尚がtwo(c)スネークマンショー


見事に滑りましたな・・・・。(^_^;;)


年の瀬の最中ですが、ロッテ球団が年間28億円の赤字だった事を発表したのだそうで。
経営が厳しい事を発表するのはまぁ仕方ないとして、バレンタイン監督の契約延長を行わない事を発表して、監督の年俸が高すぎる事を散々マスコミに報道させてから、今更こんな発表をするなんて、「監督の年俸が高すぎるから赤字幅が大きくなった」事を強調し、赤字削減のためには同監督の退団もやむを得ない事である、と示して、世論を自分たちの都合の良い方向に導いて行こう、と言う球団の意図が見え隠れして仕方ないんですけど。


誰がなんと言おうとも、バレンタイン監督在任中のチームやファン獲得に対する功績は多大ですし、ロッテの監督に限ってみれば、監督在任通算のチーム成績が勝ち越しているのは、平成に入ってからは同監督だけなんです。
95年を含めれば、6年間で優勝/日本一1回、2位2回、4位3回。
シーズン勝ち越しは4シーズン、5割が1回あるので、負け越しは1シーズンだけ。


優勝できるのは、全チームの能力が同等だとしても、確率的に6年に1回。
だから「優勝できない事の方が多い」のは当たり前とも言えます。
なので私自身は、少なくとも全体成績で勝ち越しているなら、平均以上の成績を残した、として、一応監督としてのチーム運営には合格点を与えても良い、と考えています。


最近はバレンタイン監督の采配がどうのこうのと批判し、退団賛成、と主張する勢力もあるようですが、近年招聘した監督の中に、同監督以外で優勝はおろか、Aクラスにも入っていないのは勿論、それどころかシーズン全部負け越してるのを知らないんですかね?
過去の監督と比較しても、ロッテに限って言えば、充分「結果を出している」監督なんですけどねぇ。
その前でリーグ優勝/日本一は1974年の金田監督、Aクラスに入った(シーズン勝ち越しも含む)のは、1985年の稲尾監督(64勝60敗6分で2位)まで遡ってしまいます。


こういう結果が出ているのに、采配がどうのこうのと批判する人たちは、近年勝ち試合が増えてきた事による贅沢病でしょう。
逆に言うと、同監督が、采配を批判されるレベルまでチームを底上げした功績を称えるべきなのかもしれません。


一応念のために申し上げておきたいのですが、私自身は「ボビー信者」と呼ばれる程入れ込んでいるわけでもありませんし(第一ホークスファンですから(笑))、何があっても絶対チームに残って欲しいとか言っているわけではありません。


年俸などの条件等が折り合わないとか、球団の方針に合わないとか、様々な理由で契約を更新しない、と言う結果になるのは、それはそれで致し方ない事だと思います。
私が文句を言っているのは、上述の通り、此処までチームに貢献した人物に対して、この段階で「もう再来年はチームを去っていただきます」と公式に発表し、しかも後出しで年俸が高すぎるだの球団が赤字だの、その発表が如何にも正当性があることを主張するような球団の態度に、曲がりなりにもそれなりの結果を残している同監督に対する敬意、リスペクトが全く感じられない事に対してです。


球団経営が赤字なら赤字で、以前も書きましたが、何故赤字になってしまうのかきちんと公にして、収益を上げるために何が足りないのかを明確にすれば、法外な年俸を要求する人間だって減るだろうし、収益を上げる方法だって、もっと色々なアイデアが出てくると思うんですがね。
自分たちにとって都合の良い方向に話を持って行くために、赤字の話を持ち出すとは本末転倒ですよ。


そう言えば、前任の山本監督退団の時も、球団の一方的な姿勢で揉めてましたねぇ・・・。


これじゃぁ、監督や選手に限らず、今後チームに本気で貢献しよう、と思う人間がいなくなっちゃいますよ。
こういう各人の意欲というか、モチベーションが下がってしまう方が、遙かに問題だと思うのですがねぇ。