規制緩和、と言うこと

夕方、TVをつけたら、「Rookies」のアンコール放送をやってました。
原作は読んだ事がなく、ドラマ化されても本放送を見た事がなく、単に主題歌が今江君とホークスの中西君の出囃子になっていることくらいしか知らなかったんですが、人気ドラマだったようなので、途中からですが見ておりました。


内容はともかく、登場人物が川藤監督、生徒が阿仁屋、湯船、御子柴、新庄、湯舟、若菜、岡田、桧山・・・って、阪神の選手名ばっかりやん。(-_-;)
物語が進んでいくと、巨人の選手名が出てくるらしいけど。
原作も本編もろくに見てない奴が偉そうな事を言うのも何ですが、野球は阪神と巨人だけじゃないんだよ。


で、三越・伊勢丹が定休日を復活させるんだとか。
以前は、大規模小売店舗法、というのがありまして、売り場面積が一定規模以上の店舗は、周辺の小規模店舗への売上減少を防ぐため、営業時間に制限があったり、休業日を設けねばならない、と言う規制を受けていました。
この制限を受ける大型商店の片隅には、必ず「大規模小売店舗」と書いたプレートが付いていました。


そうそう、TDLも、あれだけの店舗があるわけですから、立派な「大規模小売店舗」なんです。

ちょっと暗くて判りづらいですが、ワールドバザールの片隅に、「第一種大規模小売店舗」のプレートが埋まっています。


って、こんなもの写真に撮る奴が何処にいる?>私(^_^;;)


以前はTDLにも休園日がありましたが、この大規模小売店舗に該当するため、地元商業の影響を避ける必要があり、店舗の休業日を設ける必要があったからです。
休園日は、大体閑散期の1月〜2月が中心でしたけどね。
って、TDLの販売している商品が、浦安市や千葉県の商店に、商業的な影響を与えるようなことがあったんでしょうかね?(笑)


で、近年になって大型店舗の進出を妨げている、と大型チェーン店の幹部や、日本市場が閉鎖的である、と米国を中心とした外国資本からクレームが付き、「規制緩和」なる聞こえの良い言葉に政府が圧力を受け、この法律は廃止され、全国各地に大型店が無尽蔵に進出する形となりました。
三越伊勢丹の定休日がなくなったのも、法律廃止によるものです。


この結果、どうなったか?
大規模資本を持つ大型店や外国チェーン店が、土地のある郊外に店を出しまくった結果、とりわけ地方都市の商店街は一気に廃れ、「シャッター通り」と化してしまう事になります。
地方の人口数万人規模の商店街なんて、閉店した所の方が圧倒的に多く、何処も壊滅的でした。


で、郊外店が出来ると言う事は、車での来店客ばかりになり、道路は渋滞、駐車場は満車状態、車を運転できない高齢者は締め出され、と、規制緩和なる政策のツケが一気に出ても、改善の兆しはないまま。
昔の商店街の雰囲気って、店の主人と顔なじみになったりとか、小規模だからこそ出来る付き合いみたいな良さもあったんですがね。


そりゃ、大規模店舗の偉い方は経団連のメンバーだし、タダでさえ政府は米国の言いなりですから、元に戻せるわけないですよね(苦笑)。


上述の三越伊勢丹の定休日復活、とは言ったって、この不況下で自分たちの経営が厳しくなっただけで、地元商店への配慮なんぞではない事は明白だし
規制緩和という美名の元に、人との触れあいとか人情とか、人間的な交流は失われてしまった、と思えてなりません。
その代償は、いつか大きな形で、返ってくる事になるんでしょうね・・・・。