一度決めたら、戻れない

キリスト生誕を西暦1年だと思って暦を作ってみたら、後になって実際には紀元前4年だった可能性が高いことが判明したものの、既に暦を作って相当年数経過してからだったので、今更年号を変えるわけにも行かず、このまま通しちゃってるのだとか。


とは言え、この4年前、と言う情報も確実ではないみたいです。
だから今日は「キリスト生誕2008年+(多分)4年」って事ですかな。


まぁ、宗派が違うので(笑)、確実な事はよく判りませんが。(^_^;;)


実は、ちょっとした事で決めてしまった事が、後々ずっと引きずってしまい、今更元に戻せなくなっている、と言う例は結構あるみたいで・・・。
有名なのが電気の周波数。
東日本は50Hz、西日本は60Hzで電気が供給されています。
「Hz」とは、1秒当たりの交流電極変化数で、1秒間に50回変動すれば50Hz、60回なら60Hz、と言うわけ。


最近の電化製品は進化して、50Hzでも60Hzでも自動認識して動いてくれますが、昔の電化製品、特に電気時計やレコードプレーヤーなどは、50Hzと60Hzの切替スイッチが付いてましたよね。
よほどの事がない限り、スイッチ切替を間違えても壊れるわけではないんですが、50Hz地域で60Hzモードにして使うと、1秒間の認識が遅くなってしまい、時計なら実際の時間より遅く表示されてしまう、と言う事になります。


昔、電気時計の切替スイッチをうっかり触ってしまい、60Hzモードになっていた事に暫く気づかず、まだ時間あると余裕こいてたら、実は大遅刻になっていた事に気づかず、偉い目にあった事があります・・・・。(^_^;;)


で、何故東日本と西日本でこのような違いが出来てしまったのか、と言うと、話は簡単で、東日本で最初に作った発電所の装置が50Hz用で、西日本のそれが60Hz用だったからなんだとか。
そして周辺に増設した発電所も、これに合う周波数用の装置を増設していって広がっていったので、全国的に東日本と西日本で真っ二つに割れてしまったのだそうです。


かつての日本は、発電所等の装置や技術も外国に頼って輸入していたんでしょうから、輸入元が東日本と西日本で別の国だったんでしょうね、きっと。
此処まで電化網が進んでしまった現在、最早今更、どちらか一方に合わせると言ったって、最早無理ですよなぁ・・・。


文明開化で、とにかく近代化を進めなければ、と家庭や職場への電気普及のため、世の中へ電線を張り巡らすことに躍起になっていた時代は、考えに余裕がなくて、全国規格統一とかそう言う所までは、考えが回らなかったのでしょう。
初期投資って、意外と重要なんですね。