クリスマスって、知ってます?

クリスマスイブ、なのだそうですが、今日は仏教徒として終日過ごす事にしているので(笑)、特に何かイベントがあるわけでもありません。


珍しく、駅にクモヤ143系が停まってました。
業務用のメンテナンス等で使う列車です。


全然脈絡ないな・・・・。(^_^;;)


今日は胃の調子が悪くて、ずっと寝込んでいたので、どっちにしても何も出来なかったんですが・・・・。(苦笑)


この時期、様々なクリスマスソングがあちこちで流れてきますが、私自身一番印象が深いのは「Do They Know It's Christmas?」ですかね。
1984年(昭和59年)、英国の有名歌手が集まって、アフリカの飢餓救済に向けて作ったチャリティーソングです。
丁度海外の音楽に関心を持ち始めた時期でもあり、よく聴いてました。
有名な歌手達が集まって、チャリティ目的のレコード(CDはまだまだ高嶺の花でした)を販売する、と言う企画自体が当時としては過去に例がなく、斬新な話題として世界中に広がっていきました。


この企画をきっかけに、翌年米国で「We are The World」が作られ、夏には「LIVE AID」と称して米英を中心に大規模同時ライブが開催されたりとか、有名音楽家達の「アフリカ救済」運動が非常に盛んになった時期でした。


当時は、誰もが知っている有名歌手が集まって出来た曲を是非聴きたい、と、憧れをもって聞いてましたが、今になって考えてみると、「アフリカに『キリスト教徒』ってどれだけいるの?」という素朴な疑問がわき上がってきます。


アフリカの人々が飢餓に瀕しているのは事実としても、だからといって「食料を与えて、クリスマスが来た幸せを教えてやろう」というのは、ちょっと違うんじゃないかと思いますが・・・。
クリスマスが来て喜ぶのはキリスト教徒なのであって、他の宗教の人は関係ないですよね。


飢餓に瀕している人たちを救わねば、と言う気持ちは素晴らしい事ですが、「クリスマスを知らない」=「だから不幸だ」という考え方で、善意の施しを与え、クリスマスの喜びを与えよう、と言うのは、宗教的活動であって、人道的な援助とはちょっと違うと思うんです。
やり方を間違えると、現地から「援助に名を借りた異教徒の布教活動、要するに侵略である」と見なされかねないリスクもあります。


援助するなら、援助される相手側の都合や論理、倫理を考慮に入れ、充分理解を得ておく必要がありますし、食料の援助で終わりなのではなく、その国や地域に農業や各種産業、十分な教育など、地道な努力を重ねて、自立し貧困から脱却できる所まで、粘り強く支えていく事が必要なのだと思います。


キャンペーンによる援助資金集め自体は、決して悪い事とは思いません。
実際に集まった資金から、どうすれば相手のためになる援助が出来るのか、十分に検討を進めていかねば、逆に有り難迷惑になる危険も踏まえて、援助するやり方を決める所まで検討調整する意識を、キャンペーン主催側は意識しておく必要があるのではないでしょうかね?