理想と現実

学校で勉強した理想と現実が違うと感じてブチ切れ、Webで殺人予告した東大卒の奴が捕まった、のだそうです。


しかし、学校で勉強した事と現実が違う、なんて当たり前のことなんだけどねぇ・・・・。
学んだ事と仕事の中身が同じだったら、仕事でストレスを感じている、と言う人が周りにたくさんいて、「この世はストレス社会」なんて番組がTVや新聞で毎日のように放送なり報道なりされている、と言う現実が存在する訳ないですよ。
いくら学問で知識を積んだとして、名門学校や高度な資格を得たとしても、その卒業証書や資格証を見せるだけで給料が貰えるなんて、そんな甘い世の中だとでも思ってたのかね?


逆に学問ばっかりにのめり込むと、周りが見えなくなっちゃって、学んできた事だけが真実だ、と思いこんじゃうんですかね。
学んできた事も大切だけど、それを現実にどう活かしていくかが重要で、だからこそ必要になるのが今まで培ってきた経験なのであって、新入社員の方が、ベテラン社員より給料が安いのは、そう言う理由なんですけど、東大に行ける位の能力があるなら、そんなこと即座に判るはずだと思うんだけどなぁ。
学生時代、アルバイトの一つでもしていれば、そう言うのが社会の仕組みである、って事はすぐに理解できる筈なんですが、そう言う経験すらしていなかったのかな?


本人は自信持っていても、結局机の上で聞きかじって理解した「つもりになっている」話であって、全然主張に重みが無くて説得力がない、なんて姿は、学校出たての(もしくは在学中の)所謂「秀才」にありがちな所です。
やっぱり、自分が見てきて経験して、自分の言葉で語れるようにならないと、相手は理解したり納得してくれないものですよ。
とりわけ、仕事として業務なり商売なりしていく上では尚更だと思います。


秀才、と呼ばれる人は、なまじ学力だけはあって知恵だけは付いているせいか、気位が高くて頑固なタイプが多いから、周りがみんな馬鹿に見えて仕方なくなってしまい、人の意見も受け入れられなくなっちゃって孤立する事が多いんですよねぇ・・・。
逆に言うと、知識がないから周りの人の話を聞いて、自分から勉強していく、と言う姿勢で臨んでくる人の方が、周りから好感を持たれて成長していくように感じられます。


折角苦労して勉強して知識を付けた所で、現実を直視できなければ何も意味がない、と言う典型的な事件ではないでしょうか。


追伸:
>うっしぃさん、ハートどろぼうさん
 コメントいただいてるのに、なかなか御返事書けなくて申し訳ありません。
 あとで時間見て書かせていただきますので・・・・。m(..)m