ローリスク・ローリターン

多大なる成功を手にするなら、多大なる損失もあり得る事を、覚悟しなくちゃならない。
起業家として成功した・・・と思ったら、事業に失敗して首が回らない程の借金を背負ってしまった、なんて話は、バブル崩壊後から現在に至るまで、数限りなく聞きます。
逆に大成功して、ヒルズ族、なんて羨望の眼差しで見られている人もいますけど。


そう言う意味では、事業を興して会社を経営する、ってのは、一種の賭けですよね。
この賭けに勝った者だけが、成功者として生き残れる、「ハイリスク・ハイリターン」の世界です。


一昨日に書いたトライアウトに参加していた選手だって、元はと言えば憧れのプロ野球選手として将来を嘱望された人たちだった訳です。
言うまでもなく、入団後成功すれば、多額の年俸を貰って良い暮らしが出来るけど、結果を残せなければ、速攻で放り出されて年収ゼロ、と言う世界。
しかも働ける年齢も、デスクワークと違って非常に短い。
働けた所で、せいぜい30代半ばが良い所、40過ぎまで現役、なんて例外に等しいですからね。
20代で解雇される事だって珍しくありません。
野球選手と言うのも、これまた典型的な「ハイリスク・ハイリターン」の世界ですよね。


そうやって考えると、私なんざとてもじゃないですが起業家として会社を経営する、なんて、一歩間違えたら人生が吹っ飛びかねないような所まで人生賭けてみよう、という度胸も資金もないです。(^_^;;)


となると、当然巨額の財産を得られるなんて事はあるはずもなく、「ローリターン」になるわけです。
ただ、逆に言えば会社の経営責任を負う立場でもないので、責任面からすれば「ローリスク」。


夢物語を追いかけるのもいいんでしょうが、地道にやって少しずつ積み重ねる、「ローリスク・ローリターン」の世界にいる方が、気楽でいいのかもしれません。
少なくとも私にとっては。(^_^;;)


ただ、此処最近の株価低迷や世界的な金融不安とかを見ていると、この「ローリスク・ローリターン」さえ続けていけるのか判らない、非常に厳しい状況が続いています。
今後地道な生活をさえもままならず、「ハイリスク・ローリターン」になってしまわないことを願うばかりです。