現場へ丸投げ from 政府

今日のニュースで知りました。
判断丸投げに反発=給付金の所得制限


景気対策で、減税じゃなくて国民に給付金を配る、なんて話が出てきていますが、貰う人には所得制限をかけるべきだとかなんとか話をしているうちに、結局「配る市町村側で好きに決めてくれ」と、丸投げになっちゃったことで、全国の市町村が怒り心頭なんだとか。


確かに減税だと、どうしても税制法案を修正して、国会で可決成立させないといけないので、早くても減税して貰えるのは来年6月くらいになってしまいます。
給付金なら、補正予算の組み替えで制度化できますから、時間がないのでこっちの方を選んだそうですが・・・・。


全住民に給付金(現金は無理なので、かつての地域振興券のようになるんでしょうが)配る、とは言ったって、配る対象の人たちが誰か、と言うリストを作って、配ったら今度は誰に渡したか全部チェックしないといけない・・・。
勿論給付金の金券印刷(偽造防止も勿論必要)をどうするんだとか、渡す時に本人確認はどうするんだとか、期間中に転入/転出/出生/死亡した人の扱いをどうするんだとか、単純に配るだけでも、市町村の人たちは相当な労力ですよ。


それに収入制限、なんて言ったら各人の所得も調べなきゃいけないし、とんでもない作業量になっちゃいますよ。
国が自分たちで決められないから、あんた達で勝手に決めてくれ、なんて、国側の怠慢にしか映りません。


私は公務員ではありませんし、彼らの肩を持つ訳ではないんですが、現在市町村役場の方々は、国の方針が滅茶苦茶変更されている後期高齢制度に振り回されて、もうすぐ始まる住民税を年金から天引きする制度(これが決まったのも今年の夏前)の準備にも振り回されて、相当疲弊しているみたいです。


そんな状態で、給付金制度も「あんた達で勝手に決めて配ってくれ」なんて形で丸投げされたら、市町村職員の人たちも、更に疲弊して気の毒としか言いようがありません。


確かに公金で仕事している人たちですし、民間ではまず通用しないお役所仕事のやり方を目にすると腹立ちます。
公務員の不祥事も後を絶たず、世間の目は厳しいですが、少しは彼らの苦労も考えないとなぁ、と感じたりするのであります。