やっぱり・・・・。

久しぶりに仙台の話題。


J2のベガルタ仙台が、本拠地(旧名:仙台スタジアム)から離れて、宮城スタジアムで試合を開催したら、アクセス悪くて大不評だったそうで・・・・。


そもそもこのスタジアム、2002年ワールドカップの試合を宮城県で開催するために、山の中を切り開いて無理矢理造成したもので、最寄り駅(東北本線利府駅)から「歩いて50分」、という、5万人弱を収容するスタジアムとしては、とんでもない程のアクセスの悪さを誇ります。


一応、その前年に開催された宮城国体のメインスタジアムとしてオープンし、その当時は「国体とワールドカップで有効活用」なんて触れ込みでしたが、国体とワールドカップを合わせた所で、このスタジアムを実際に使うのは10日かそこらしかない訳で、その後の有効活用をどうするんだ、なんて事は全く考えていない、「箱物行政」の典型を突っ走るスタジアムなのであります。


私も仙台在住時代、宮城スタジアム開催の試合を見に行った事がありますが(残念ながらワールドカップではないんですが)、帰りは大渋滞で、駐車場から出るだけで1時間以上かかって散々な目にあった事を思い出します。
この近くに、宮城県営のサッカー場がありまして、J2が出来る前、JFL時代の試合はこちらで行われていたんですが、観客3,000人程度の試合でも、駐車場は大渋滞だったので、嫌な予感はしていたんですがねぇ。


流石にワールドカップの時は、世界各地から来る大勢の人たちを捌くため、座席毎に移動ルートをきっちり決めて、移動手段も特定。
切符に書いてある座席エリアによって、どの駅に行くかまで決められてます。
渋滞防止のためスタジアム周辺の駐車場は封鎖して自動車の来場を禁止し、偉く離れた場所に駐車場を配置するなど、予算をかけて対策してました。
その時の案内図がこれ。


その時はガチガチに決めた移動制限が功を奏したのか、大きな混乱はありませんでしたが。


でも、ワールドカップならいざ知らず、たかだかJ2の公式戦では、そんな入場整理に予算をかけられるはずもなく、いざ実際に試合が始まってみると、やはりと言うべきか、大渋滞で試合開始に間に合わない観客が続出。
勿論帰りも大渋滞だったんでしょう、間違いなく。


観客を多数収容できるスタジアムを造った所で、実際に観戦に来る観客の利便性を考えなかったら、いくら素晴らしいものを造ったって意味ないですよ。
観客が来られなければ、興業として成り立たないんですから。