共倒れしちまえ。

横浜球団をモガベーが買収したことで、自分の地位と権益の邪魔になると考えた楽天グループ総帥様の差し金で、
グリーがモガベーを訴えたなんて事がありましたが、今度はモガベーがグリーを訴えたのだそうです。


御存知の通り、グリーは楽天が出資して創立した会社であり、当然楽天系の企業、という事になります。


携帯ゲームやコンテンツで真っ向から競合する会社ですから、モガベーに勢力拡大されるのは、楽天
からして面白いはずはありませんから、邪魔な存在だと思うのはある意味当然なのでしょうが。
そりゃITソフトウェア業界で競合他社に球団持たれたら、相対的に自分達が持っていた「業界唯一」
の地位や利点や発言力は下がりますからね。


それにしても、横浜買収にモガベーが名乗りを上げたとき、三木谷総帥様が速攻でモガベーの企業体質に
いちゃもん付け始めましたが、その内容と言ったら、


・出会い系サイトを運営している会社である
・子供たちに対しても課金対象のシステムがある
・課金システムの被害者も出ている
プロ野球のブランド価値が下がる
・このような会社が球団を持つのは教育的観点から良くない
・あくまで自分の正義感に基づいた発言である


等々、自分の会社は全くもって健全であり、こんないかがわしい事やってる会社は認めないなどと
見事に言い放ってますが、「前略プロフィール」なる出会い系サイトとか、「アダルト決済システム」とか
やってる会社の最高権力者は一体何処の誰だ!!
自分のことを棚に上げ、他所を非難するとは、よくもまぁ此処まで堂々とふざけた話ができたものですな。


とにかく、楽天はモガベーを何としてでも潰したいらしい、ということだけは間違いなさそう。
それにしても、モガベーがグリーを訴え返すとは予想外でしたが。


此処までの楽天の動きを見ていると、7年前を思い出しますな。
あの時も急成長してきたライブドアに対抗するため、近鉄消滅後の新規球団参入の際、ライブドア
先に申請していたのを後出しジャンケンで参入し、本拠地もライブドアと同じ仙台に置く、と言い出して、
あの時の審査でも「ライブドアのサイトはアダルトサイトへのリンクが張ってある」と自分達のページ
(infoseek)だって同様なのにそ知らぬ顔でネガティブキャンペーンを張り、ライブドアを蹴落として
球界へ新規参入してきたわけですからね。


この件に関しては物凄く政治的な意図があったのは明白で、球団創設後の運営方針含めて未だに楽天
球団に対する個人的反発は消えていないのですが、この辺を話し出すと本題から大きく逸れるので
この辺で。


とは言っても、総帥様がごちゃごちゃ言っているかどうかは別にして、モガベーだって出会い系だの
課金システムでトラブル起こしてるだの、グリーにコンテンツ提供したら自分達との取引を事実上
停止するとか言ってゲーム開発会社に脅しをかけ、公取から排除命令喰らってる会社ですから、怪しさ
抜群なのはグリーと言うか楽天ともあんまり大差なさそうですしね。


両者訴訟合戦になった訳ですから、此処まで来たら無制限一本勝負の消耗戦で争いに争って、両者
リングアウトで共倒れになることを期待するとしますか(笑)。


まぁ、どのみちどっちの訴訟も最高裁まで行くでしょうから、消耗戦の泥仕合になることはほぼ確定
でしょうけど。:-p