事業仕分けをやる前に

以前の「事業仕分け」なるもので事業見直し、と言うか予算カットを求められたスポーツ選手の強化費用に関し、JOC何とか予算を減額しないで欲しいと、民主党に訴えたのだとか。


ただでさえ日本のスポーツ強化事情は、他国と比較して恵まれているとは言えない中、更に削ったらもっと弱くなって、世界大会では更に負けが込む、という悪循環にはまり込んでしまいそうな気がしますから、JOCとしたら死活問題でしょうな。


それにしても削るべき無駄な事業を吟味する事は必要ですが、その目的が一体何なのか?と言うのが疑問ですねぇ。
7兆円かかると言われる、高速道路無料化、そしてガソリン暫定税率撤廃、と言う走り屋位にしか恩恵を与えられない制度を何としてでも実現したいんでしょうか?


そんな事より、不景気が長引いて更に税収が落ち込み、国債乱発になりかねない財政危機対策と、国民の総需要を拡大させる政策、いわゆる一般庶民向けの減税をやって、景気回復させる方が先ですよ。


無駄遣いを削ったつもりが、実は肝心な柱を削っていて、そのうち家屋倒壊した、なんて事にならない事を願うばかり。


それから、これだけ民主党の失政ぶりが目立っているのに、それを突いて反撃出来ていない自民党も情けないですがね。
今まで散々後ろめたい事ばかりやっていたので、今更信用できない、と世間に見なされているのかもしれません。