平和な時代の野球観戦

今日は何の日だろうと思っていたら、実は巨人の大エース、沢村投手が戦火に倒れた日なんだとか。


私は勿論リアルタイムで沢村さんの活躍を見た事はありませんが、プロ野球草創期に抜群の実力を見せ、巨人軍のエースとして輝かしい記録を残した大投手、と言う話を聞いた事があります。


解説者の関根潤三さんが自著の中で、御本人が少年時代、多摩川グランドで練習していたら、沢村さんが現れて「君は素質がある。頑張れよ。」と関根さんに声をかけてくれたとの件がありまして、沢村さんは相当気さくな方だったのだろうと思います。


しかし、時代の波は戦争へと傾き、誰もがこの波に飲み込まれる中、沢村さんも例外ではなく、召集されて戦地へ赴く事になり、昭和19年(1944年)、遂に不帰の客となってしまいました。
沢村さんだけでなく、多くの名選手達が、戦場に散ったと言う話も聞きます。


正直、戦争がなければ、あるいはもう少し早く終わっていれば、これら選手達が無事帰還して野球界に復帰したり、指導者として活躍したりとか、そういう姿を見る事が出来たのではないかと思うと、本当に悲しいですね。


戦争が終わり、平和な時代だから、野球を見る事が出来る訳ですから、平和というものに感謝すべきでしょうね。
戦場に散った選手達の事を思いを馳せながら・・・。