大見得

鳩山首相が国連の演説で、「温室効果ガスを25%削減する」と明言しちゃったそうです。


それにしても、とんでもない大見得切っちゃったものですね。


民主党の政策では、
・高速道路を無料化する
・ガソリン暫定税率を廃止する
・自動車取得時にかかっている暫定税率を廃止する


となっていたはずで、これをそのまま実現したら、「どんどん車に乗ってください」「どんどんガソリンを使ってください」「遠い所へ行く費用が大幅に下がります」と言っているようなもので、車の台数が増え、ガソリン消費も増える事で、温室効果ガスが増える事はあっても、下がる事はまず無いですよ。


既にシルバーウイーク期間中は高速道路1,000円の影響からか、高速道路は渋滞の嵐でしたし。
当然無駄に消費されるガソリンの量も半端じゃなかったはずです。


選挙前、国民向けに聞こえのいい政策を発表しておいて、海外にもいい顔しようとしたって、そりゃ無茶というものですよ。


世界中に大見得を切ってしまった以上、最早後戻りは出来ません。
世界向けの演説と国内向けの政策が完全に相反している現状に、民主党はどうやって責任を取るつもりなのか、じっくり見届けたいと思います。


マスコミもこの辺の追求が甘いですねぇ。
自動車会社のスポンサー収入が入らなくなる事を恐れて、まともに追求できないんでしょうかね?
結局社会正義だとか言った所で、圧力団体の前では簡単に屈服してしまうようでは、まともな報道など期待できませんな(苦笑)。