近代日本を支えたもの

かつての日本は、石炭採掘で沸き上がっていた時代もありました。
その時の象徴とも言える炭坑の一つである長崎市の端島(通称:軍艦島)を訪れるツアーが人気なのだそうです。


この軍艦島はかつて、島全体が炭坑として栄え、最盛期は東京都内の人口密度より遙かに高い人口を抱えていた時期もあったようですが、石油へのエネルギー革命により衰退し、1974年に閉山となり、住民も全てこの島を離れて無人島となりました。


私がこの島の存在を知ったのは、閉山後10年位してから、軍艦島の様子を訪ねるドキュメンタリー番組を見てからです。
VTRに録画していなかったので詳細は覚えていませんが、住居の壁のあちこちに、島を去る住民が書いたと思われる「さようなら軍艦島」と言った落書きがあったり、建物のコンクリート劣化具合を調べたりする、と言ったものだったと記憶してます。


かつては日本の産業を支え、花形だった炭坑も、相次ぐ閉山で衰退し、日本国内には殆ど残っていません。
閉山となった炭坑は荒廃が進み、軍艦島も例外ではありませんでしたが、前述の通り確実に日本の産業を支えていた時代はあった訳で、今や廃墟となった施設や建物を見ながら、その時代に思いを馳せる、と言うのも時には良いでしょう。


そして、日本の発展に心身を砕いて努力した先人への敬意を示したいと思います。
いつの日か行く機会があれば、行ってみたいツアーではあります。